設立当初からマブには明確なビジョンがありました。
それは、自社畑には縛られず、二人が信頼する友人である
優れたグローワーのビオもしくはビオディナミの畑で
栽培されたブドウを購入し、
ドメーヌ・デ・チュイルリーだけでは表現できない、
シャンパーニュの多様性を表現することでした。
そのために、二人はドメーヌ・デ・チュイルリーが
本拠を置くヴァントゥイユとは全く異なる村で
栽培されたブドウを購入しています。
基本的に毎年同じ友人のグローワーからから
ブドウを購入して醸造し、
ブドウの調達先を明かして販売するというのが
コンセプトですが、2023 年のネゴズ設立の初年度は、
ブドウの調達が難しく、
この年のみオジェのヴァンシーの助けを受けて、
ブドウを提供してもらいました。
しかし、2024年からは、
ボネイユのギョーム・マルトーからムニエを、
オーヴィレールのヴァンサン・ビラールから
ピノ・ノワールを、
メニルのジラール・ボネからシャルドネというように、
全く異なるシャンパーニュの3つのエリアから、
それぞれ異なる品種のブドウを購入し、
3種類のキュヴェを造っています。
ワインは野生酵母で樽醗酵・樽熟成されますが、
醸造上の介入は最小限に抑えられ、
精緻なアプローチが貫かれています。
亜硫酸は圧搾時に必要最小限のみ添加されるだけで、
その後は、ティラージュの際も
デゴルジュの際も無添加です。
樽醗酵と樽熟成には、ギョーム・セロスと
ラファエル・ベレッシュから譲り受けた樽が使われ、
ティラージュはコルクで行い、
デゴルジュはア・ラ・ヴォレで行っています。
マブでは、アーティザナルで誠実な精神に立脚し、
ヴィンテージの正確さと本質、明瞭さを追求しています。
マブのシャンパーニュには複雑さとエネルギー、
繊細さと同時に自然な活力が表現されています。
マブのシャンパーニュは、今回がデビュー・ヴィンテージですが、
既にイタリア、デンマーク、ドイツ、スイス、
アメリカに輸出され始めています。
弊社は、まだ初ヴィンテージがリリースされる前の
2025年春にマブを訪問しました。
総生産量が3千本にも満たない小さなプロジェクトで、
僅かな樽のみが並んでいるガレージのような
小さなセラーで交渉し、日本へのアロケーションを確保しました。
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